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今年観た映画のベスト10〜2013年版

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本日、無事に今年の映画の見納めをして来ましたので、今年も映画のベスト10を決めたいと思います。
言うまでもないことですが、このベスト10には何の権威もなけりゃあ誰が期待しているものでもなく、なぜ決めているかといえばベスト10を決めること自体が楽しいからという以上の意味はありませんので、そこんとこご了承ください。

ちなみにベスト10の対象は「今年公開された映画」のみ。今年観た旧作映画は対象外です。
対象となる映画は「30本ちょっと」といったところ。
30数本の母数で「ベスト10」を決めるのが妥当なバランスかは微妙ですが、まあまあ、細かいことは良いとしましょう。
(こうやって映画の感想をブログに書き始めたところ、ブログを書く以前よりむしろ映画を見る本数が減っているのはいかがなもんかとも思いますが、「子どもと過ごす時間」「奥さんと子ども3人で過ごす時間」のプライスレスっぷりが半端じゃないんです!そりゃあ「映画」の優先順位なんかダダ下がりますよね!ってことなんで、まあ、ね。30数本でもいいじゃない!)

また、当ブログでは毎回、おこがましくも映画に点数をつけているんですが、今回のベスト10とその点数の整合性は全然取れておりません。
まあ、その時の印象と、1年分を振り返ってみた時の印象が違ったりするし、当時はそこまでグッとこなかったけどジワジワ効いてくる映画もありますしね!

とまあ前置きはこの辺で、早速ベスト10を発表させていただきます!!

第10位『LOOPER/ルーパー』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛「俺はこんなオヤジにはならない!」とは思っても…。 映画『LOOPER/ルーパー』ネタバレ感想

“過去”を拷問にかけて“未来”を追い込んでいくシーンの演出、そしてVFXの最基礎の一つである「ブツ切り編集による物体の発生/消失」の2点が強烈なインパクトを残す映画でした。
シンプルで古めかしい手法で、ここまで斬新でおもしろい画が作れるってのが、本当にスゴい!
映画を見終えたあとに考えさせられるものは特に何もない映画ではあるけど、「イケてる映像」が観れればそれでいいわけですよ!

第9位『マーサ、あるいはマーシー・メイ』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛彼女を救おうとする想いが、彼女を追いつめる。 映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』ネタバレ感想

チャールズ・マンソンをベースにしたと思しきカルト集団を描いた映画。
カルトを離れ安全に暮らしはじめたはずの主人公を襲うフラッシュバックの演出が生々しく、すげー怖い映画でした。
そして、彼女を守ろうとする意志が彼女自身を追い込み、周囲の人にどうしようもないレベルでの「ゲンナリ感」をもたらすあの感じ…もう!ゲンナリ!!
映画の後味としては「最悪」の部類に入ると思いますが、こういう後味の映画、嫌いじゃない!

第8位『マン・オブ・スティール』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛ドラゴンボールの実写版はアンタにやって欲しかった! 映画『マン・オブ・スティール』ネタバレ感想

映画として、物語として、面白かったのかと言われたら正直不満もあります。
ただ、フルスイングで殴り飛ばした相手に空中で追いついてからの追撃!!という、フリーザ様クラスのアクションを、あれほどのリアリティで見せられたら血湧き肉踊りますって!
あと、ビルが倒れてくるシーンが絶望的で怖すぎたり、ワールドエンジンというスケールでかすぎる装置をしっかりと説得力を持って描いていたりと、映像面で非常に興奮する映画でした。

第7位『そして父になる』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛子供を産み落とすことのできない性にとって、子供と過ごした日々は“すべて”だ。 映画『そして父になる』ネタバレ感想

正直、上記の感想は「期待はずれだった」というスタンスで書いちゃったんですが、日に日に「やっぱりスゴかったな」という思いが募ってきた映画。
中でも、映画のラストシーン「ねえ、スパイダーマンが蜘蛛だって知ってた?」「いや、初めて知ったよ」という親子の会話の印象が、どんどんと深まっています。
キャストの姿も画面にはなく声だけで表現されるたった一往復の会話なんですが、いやー、これがスゴいんです!本当に噛み締めたくなるシーンですよ!
今となっては、もう一度観たくてたまらない映画で、ソフト化が待ち遠しいッス!

第6位『アンチヴァイラル』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛“血統書付き”の変態!これが巨凶クローネンバーグの血ッ!! 映画『アンチヴァイラル』ネタバレ感想

設定一発勝負の映画ではあるんですが、その「設定」の倒錯っぷりがタダ事じゃない!
ディテールからも変態性が迸りまくっていて、終始ゾワゾワムズムズが付き纏う映画で。
この映画の監督ブランドン・クローネンバーグは、あのデイヴィッド・クローネンバーグの息子らしいんですが、変態性って遺伝するんだなぁ。。

第5位『ジャンゴ 繋がれざる者』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛クリストフ・ワルツとレオナルド・ディカプリオのノリノリっぷりがヤバい! 映画『ジャンゴ 繋がれざる者』ネタバレ感想

いやー、やっぱり超おもしろいわタランティーノ映画!!
「奴隷制度にまつわるアメリカの歴史」とか、「マカロニ・ウェスタンの知識」なんかがあればもっと楽しめるのかもしれませんが、その辺よくわかっていない僕でも全然問題ない超エンターテイメント映画でした。
165分となかなか長めの尺の映画ですが、それを微塵も感じさせない映画で、クリストフ・ワルツ&レオナルド・ディカプリオのキレキレでノリノリな感じが超楽しかった!

第4位『パシフィック・リム』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛無駄だらけなんだけど、無駄がない。”あの頃の怪獣映画”が帰ってきた!! 映画『パシフィック・リム』ネタバレ感想

僕の中の“少年の心“が全開放されました。
とにかくもう、「エルボォォ・ロケッットォォ!!」「雷雲旋風拳ッ!!」と、全カットに一々興奮!
ハイテクロボットの選別試験が棒バトルの謎や、無意味にクローズアップされる「ニュートンのゆりかご」など、よくわからないシーンもあるんですが、それが全部「かっこいいから」で説明できるのが素晴らしい。

正直、鑑賞した時点で、今年のベスト映画は間違いなくコレだと思ってました。

第3位『クロニクル』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛SF+青春映画は、こんなにもグッと来る! 映画『クロニクル』ネタバレ感想

突然超能力に目覚めた少年たちが繰り広げる青春劇に、どっぷりと感情移入してしまう作品。
特に、主人公アンドリューが童貞をこじらせながら厨二力を高めていく感じがたまりません。
それでいて、最後には「真の友情とはなにか?」という深いけど普遍的なテーマにガッツリと向き合っていて、凄まじく精度の高い青春映画になっているのが素晴らしい。
昨年の『桐島、部活やめるってよ』もかなりいい映画でしたが、やっぱり青春映画っていいなぁ。

第2位『きっと、うまくいく』

当ブログでの感想記事はコチラ⇛この映画に出会えたってことは、僕の人生はきっとうまくいってる! 映画『きっと、うまくいく』ネタバレ感想

当ブログでの映画感想記事で現時点で唯一の100点をつけてしまった映画。
「育児」というものにガッツリと向き合った1年だったことも大きいんですが、「子どもの将来をどうとらえるか」という深刻で重大なテーマについて、底抜けにポジティブな“気づき”をくれた作品。
僕はこの映画と出会ったことで、子どもに対して「好きなことをやってごらん。きっと、うまくいく。」と言って背中を押してあげる覚悟が出来た気がします。
そういう意味で思い入れが強すぎる映画なんですが、もっと単純に「笑って泣ける良い映画」という意味でも、絶対に観て損しない映画で。
170分と長めの映画ではあるんですが、年末年始はそれなりに時間もあるでしょうから、絶対に観たほうがいいと思います!絶対に!!

第1位『ゼロ・グラビティ』

当ブログでの感想記事は、まだ書いてません。

今日観てきた「今年の映画見納めの一本」だったんですが、これがもう、スゴかった!
IMAXの前から2列目というとんでもない没入ポイントで観たせいもあるのかもしれないけど、とんでもない映画でした。
予告編の時点でタダ事じゃないことは想定していましたが、まさかここまでの映画とは!

「重力から解き放たれる感覚」を体感し、最後には逆に「重力」を実感する

これが“映像のみ”によってもたらされた感覚なんだってことがいまだに信じられなくて、「スゴかった」以外に言葉がありません。
いやー、スゴかった!!

まとめ

というわけで、今年のベスト10はこんな感じ。
『パシフィック・リム』を観た時は「これが今年のベストで間違いない!」と思ったし、『きっと、うまくいく』が現れた時は「信じられない!これこそが今年のベスト映画だ!」と思いましたが、年末の最後の最後でさらにそれを上回る映画と出会ってしまって。
うーん、今年も良い映画がいっぱいで幸せだ!

特に今年はSF映画でおもしろい映画が多かった!
ベスト10には上げなかったけど『アイアンマン3』も最高だったしね。

ただ、ディズニー映画とピクサー映画がどちらもイマイチな出来だったのが、2013年のガッカリなところ。
また、『ファイナル・デスティネーション』の系譜にあたるおバカスプラッター映画が無いのも残念でした。

それから、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』や『ゼロ・ダーク・サーティ』など、「スゴい映画なのは間違いないんだけど、僕の中に前提知識がなさすぎるせいでピンとこなかった」という映画も少なからずありまして。。。
もっといろんな映画を楽しめるように、自分の中の受容野を育てていかなきゃな〜なんてことも感じた年でした。

そんな感じで2013年。
2014年もまた、いい映画といっぱい出会いたいもんです!


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